Minimum Interventionとは、現在の医療制度の下で、どうしても医療が過剰な処置を伴いがちになる傾向があるなかで、必要最小限の医療の介入をおこなおうとする方向を示す理念である。
現実には、最小の介入で最大の効果は得難いと思われる面もあるが、場合によっては不必要となりうる過剰な医療に歯止めをかける上では有効な考え方だと思われる。
最初にカリソルブ治療の内容について知ったときに感激したことは、う蝕の部分のみを溶解し、健全な部分は溶解しないという点であった。これは、MIという観点からも まさに医療の理想的な形である。痛みも最小限に抑制され、かつ健全な部分は保存されるため、当然、治療後の組織保存性という意味でもMI治療の典型ということになる。
必要最小限の治療とカリソルブを併用して、さらに5倍速コントラで削れば、安全性も加わることになり、理想的な診療形態にさらに近づく。当医院では、このように各処置のメリットを組み合わせ、より良い診療を推進していきたい。